『お祭りは人口アップになるのか」
2026/11/04
『お祭りは人口アップになるのか」
名古屋を拠点に全国で活動する経営コンサルタントの毛利京申です。
全国いろんな都市でお祭りを見ています。
先月は北海道雨竜郡沼田町へ行きました。
そこで案内されたのが「夜高あんどん祭」の山車会館です。
人口2,700人ほどの町ですが、これだけの文化を保存し、お祭りの時には7万人ほどが集まるとのことでした。
ところが、年々あんどんを担ぐ担い手が減少し、維持が大変になっているそうです。
そこでふと思いました。
武士の時代、特に江戸時代には、お祭りは町づくりや人々の定住に大きな役割を果たしていました。
では現代はどうなのでしょうか。
お祭りを盛り上げれば人口は増えるのでしょうか。
江戸などの新興都市には全国から商人や職人が集まり、最初は地域への帰属意識があまりありませんでした。
しかし祭りを通じて、人々は同じ神様を守る氏子としての連帯感を持つようになります。
そして、
「神田明神の氏子である」
「山王権現の氏子である」
という誇りが生まれ、その土地に定住する動機になりました。
しかし現代は前提条件が大きく違います。
今の時代、人は仕事がなければ定住しません。
住む場所を選ぶ基準は、
・仕事があるか
・子育て環境が良いか
・交通や医療の利便性が高いか
という生活基盤です。
また、江戸時代には祭りが最大の娯楽でしたが、現代にはネット、旅行、映画、スポーツ、趣味など無数の選択肢があります。
そのため祭りが持つ集客力や求心力は相対的に小さくなっています。
そう考えると、札幌のよさこいソーランのような参加型の祭りの方が現代には合っているのかもしれません。
ただ、それでも人口増加には直結しません。
では、本当に人口が増えるお祭りとはどのようなものなのか。
沼田町の夜高あんどん祭を見ながら、そんなことを真剣に考えていたのでした。
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